「首里城再建の力に」コンテナハウス製作 沖縄・うるまの建築資材業者


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再建の願いを込め、首里城が描かれたコンテナハウス=うるま市

 【うるま】建築資材の製造・販売、設置施工を手掛ける樹(いつき)産業(うるま市、友利寛樹代表)がこのほど、首里城を描いたコンテナハウスを製作した。昨年の火災で焼失した首里城再建の願いを込めて「shionmink art」の名城詩苑さん(30)が描いた。

 コンテナハウスは断熱、防音に優れ設置場所を選ばない「部屋」。船やトラックなどで輸送できる。首里城の絵は外壁(幅6メートル、高さ2・7メートル)に描いた。

 名城さんは普段、海などの自然を題材に現代アートを手掛けている。「ただの赤ではなく実際の首里城の色に近づけるよう試行錯誤した」と語る。20日間をかけて完成させた。「見た人に焼失前の姿を思い出してもらえるといい」と話した。

 コンテナハウスの製造は中国で行っている。友利代表は「琉球と中国は昔からつながりが深い。絵を通して少しでも再建の力になれるといい」と話した。問い合わせは樹産業(電話)098(989)6264。