渡嘉敷と中城で土砂崩れ 沖縄県内各地で大雨、けが人はなし


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 沖縄地方は2日、前線の影響で那覇市や南城市、渡嘉敷村で1時間に50ミリを超える非常に激しい雨が降った。沖縄気象台は同日午後2時47分までに那覇市、南城市、西原町、八重瀬町、渡嘉敷村に避難が必要とされる警戒レベル4の土砂災害警戒情報を発表し、午後6時55分までに解除された。本紙の取材では土砂崩れが渡嘉敷で2件、中城村で1件発生した。けが人はいなかった。雨の影響で本島南部を中心に約20カ所で道路冠水が確認された。宜野湾市では床下浸水が2件確認された。

冠水した民家の庭から雨水を出す消防隊員=2日午後4時半ごろ、南城市佐敷新開(新里圭蔵撮影)

 那覇市や南城市、西原町、豊見城市の一部で避難準備情報が出され、避難所が設置されるなどし、南城市で1人が避難した。

 気象台によると、那覇空港で午後3時19分までの1時間に67・5ミリの雨量を観測した。

 3時間雨量では午後2時40分までに渡嘉敷で119ミリ、午後3時半までに那覇空港で117ミリ、那覇で114ミリ、午後3時50分までに南城市糸数で108ミリを観測した。いずれも5月の観測史上最大雨量を記録した。沖縄本島地方と大東島地方は3日も前線や湿った空気の影響で曇りや雨の天気となり、本島地方は所により雷を伴う見込み。本島中南部では3日未明まで土砂災害への警戒が必要となる。

冠水した道路で止まった車を押す人々=2日午後3時24分ごろ、西原町字上原(喜瀬守昭撮影)
時折激しく降る雨の中、水しぶきを上げて走る車両=2日午後0時40分ごろ、沖縄市中央