雄花も雌花も、渡嘉敷の海岸でソテツ満開


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
1本の角のようなソテツの雄花=3日、渡嘉敷村の海岸

 【渡嘉敷】渡嘉敷島の海岸付近に数多く自生しているソテツ(蘇鉄)の花が満開となり見頃を迎えた。

キャベツのようなソテツの雌花

 花は5~7月ごろに開花し、雄花と雌花が別々の木にある雄雌異株の裸子植物に分類され、雄花は幹頂について円柱形で1本の角のような花。雌花はキャベツのように丸まった大きな花を咲かせる。「蘇鉄」という名の由来は枯れかかった時に鉄くぎを打ち込むと蘇(よみがえ)ることから付いた。

 かつて干ばつが長く続いた時や、戦時中の食糧難の時などは実や幹の髄の部分や根を食べて飢えをしのいだ。正しく処理して料理しないとホルムアルデヒドという毒で食中毒を起こす。
 (米田英明通信員)