夜の海、輝く無数の命 テーブルサンゴが一斉産卵 宜野湾沖で撮影成功


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産卵するテーブルサンゴ=10日午後10時20分ごろ、宜野湾市沖合の「謝名瀬」(東恩納亮さん提供)

 宜野湾市の宜野湾港マリーナから約1キロ沖合にあるサンゴ礁「謝名瀬(ジャナビシ)」で10日午後10時20分ごろ、テーブルサンゴやミドリイシが一斉に産卵する様子が確認された。那覇市でダイビングショップ「ドルフィンループ」を経営する東恩納亮さん(47)が撮影に成功した。

 東恩納さんは直近の大潮の前後を狙って1週間以上現場に通ったが、サンゴの産卵を見ることはできなかった。ところが大潮が終わった中潮の9日に産卵を確認、翌10日には一斉産卵に遭遇した。「この2、3年は天候が悪くて産卵時期に船を出せなかった。今年は諦めずに通って良かった」と話し、神秘的な光景に立ち会えたことを喜んだ。