「コロナ収束」の願い込め勇壮に獅子舞 今帰仁含め全国8カ所で「悪疫退散」


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世界遺産の今帰仁城跡でコロナ退散を祈願した獅子舞を奉納した今帰仁子ども太鼓いまじんの団員ら=12日

 【今帰仁】新型コロナウイルス退散を祈願し、世界遺産の今帰仁城跡で12日、今帰仁子ども太鼓「いまじん」の団員らが獅子舞を奉納した。この取り組みは、埼玉県にある獅子博物館が企画、提唱したもので、同日正午に鳥取や東京など全国8カ所で一斉に実施した。県内では今帰仁のほか、名護市営市場前で同市の青年団「やんばる船」が演舞を披露した。

 博物館は企画に当たり獅子舞が昔から「悪疫退散」を祈願して奉納されてきた歴史を強調。国内外で感染が拡大している新型コロナウイルス退散の願いを込めた、と企画の趣旨を説明した。

 「いまじん」の山川源太団長(31)は「悪疫退散の願いを担ってきた獅子を持つ団体として、演舞の奉納に参加できたことは意義深かった」と達成感を語った。

 獅子を演じた内間太一さん(11)は「暑かったけど最後までやり遂げられて良かった」と話し、川上慈恩さん(15)は「演舞に込めた思いが届き、新型コロナが収まってほしい」と願った。