サンダンカ「燃える太陽」、オオゴチョウは夏空に舞う 名花競演


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“燃える太陽”のようなサンダンカ

 【名護】デイゴと並んで沖縄の三大名花、サンダンカとオオゴチョウが名護の夏空に舞っている。

 サンダンカは江戸時代に渡来したといわれる。原産地は中国、マレーシア。「三段花」は沖縄でつけられたようだ。1年に花が3回咲くことから付けられた。県内では5月から11月ごろまで、ほぼ通年見られる。高さは2、3メートル。花は全体が紅色で多数まとめて付ける。カンカン照りの日に見るとまさに“燃える太陽”のようだ。

 オオゴチョウは、黄色の花弁と花柱の紅色のコントラストが実に美しい。長い雄しべが風に揺れ、チョウのように見え「黄胡蝶」の名の由来はそこにある。花は茎の先か葉の脇から出て円すいのような形に咲く。豆果は扁平(へんぺい)で長さ10センチほど。

蝶のように舞う美しいオオゴチョウ

 三大名花といわれるのにあまり見かけない。鋭いトゲがあり敬遠されているようだ。

(幸地光男通信員)