
【伊江】沖縄県伊江村の伊江小学校と西小学校の6年生や教職員ら約40人は7月30日、同村の具志漁港内で、タマン(和名・ハマフエフキ)の放流とサンゴの苗作りを体験した。伊江漁業協同組合が毎年実施しており、今回で11回目。
児童らは本部町の県栽培漁業センターの職員や八前隆一組合長から、同漁協組合員が海やサンゴを守る活動を行っていることや魚の成長過程について説明を受けた。同センターで5センチほどに成長したタマンの稚魚約2千匹が準備され、児童らはバケツに入った稚魚に「大きくなれ」と声を掛けながら一斉に放流した。また、サンゴのかけらをワイヤーでプレートに縛る作業も体験した。この日のうちに組合員らが島の沖合で植え付けし、今後の成長を見守る。
伊江小の新城月輝(るあ)さんは「海やサンゴを守るために、自分たちで海岸清掃などをやりたい」と話した。西小の知念こなつさんは「放流した稚魚が大きくなって伊江島の海に戻ってきてほしい」と感想を述べた。
八前組合長は「魚が育つ環境を守り食卓でたくさん魚を食べて、海を好きになってほしい」と語った。
(金城幸人通信員)