【南城】旧暦7月15日のウークイ(旧盆最終日)の翌日の3日、南城市知念安座真と知名では、豊作を願い無縁仏をあの世へ帰す「ヌーバレー」が開かれた。新型コロナウイルスの感染防止のため、両区では規模を縮小してヌーバレーを開催した。安座真では10人前後の区民が拝所を巡り、祈願。道ジュネーでは弥勒(ミルク)を先頭に集落を練り歩き、公民館では演者3人と地謡で「長者の大主」を披露した。知名では「胡蝶の舞」など多彩な演目を繰り広げる舞台公演はなく、15人によるドラや太鼓、三線の音を鳴らしながらの道ジュネーと拝所での御願のみとなった。両区の区民らは、感染防止のために簡素化しながらも、先人らが築き上げた伝統行事をつなげようと熱い思いで開催していた。ヌーバレーの様子を写真で振り返る。
(金城実倫撮影)