糸満の肝っ玉母さんトーカチ祝う 玉城さん「まだまだ若い。足にも自信」


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玉城清子さん(前列右から2人目)のトーカチ祝いで集まった、清子さんの親族ら=9月24日、糸満市の「食工房まほろば」

 【糸満】糸満市の「食工房まほろば」で9月24日、玉城清子さん(87)のトーカチ祝いが開かれた。結婚を機に、27歳で糸満へ移り住んだ清子さん。今年は結婚60年のダイヤモンド婚という節目でもあり、親族や民舞の稽古仲間らがお祝いに駆け付け、店内は笑顔があふれた。

 清子さんは名護市出身。糸満市出身の孝夫さん(86)と結婚し、3人の娘が生まれた。市内で30年以上「玉清弁当」を営み、20年近く前に閉店したが、今でも「キヨちゃん」の愛称で地域住民に広く親しまれている。同日、集まった友人らに「ありがとうね」と丁寧にお礼を伝えた後、「まだトーカチって感じしないよ。まだまだ若いからね。足には自信があるよ」と話し、周囲の笑いを誘った。

 「まほろば」でのトーカチ祝いは、娘たちが企画した。新型コロナウイルス感染防止のため、一度は家族だけで祝うことも考えたが、周囲から多くの祝いの言葉を掛けられる中で、人数を制限した屋外開催を決めた。

 「キヨちゃん、おめでとう」。友人らから祝福されて、うれしそうに笑う清子さんを見ながら、忙しそうに料理を準備していたのは次女の関屋志野さん(53)。「肝っ玉母さんという感じで、周りを明るくしてくれる。客席の間を広く取るなど感染症対策は大変だけど、それでも見える距離で、みんなで『おめでとう』と言えてよかった」とほほ笑んだ。

(嘉数陽)