「コロナ収束」旗頭に込め 那覇市内9団体、地元で一斉演舞 来年の那覇大綱挽の開催願う


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新型コロナウイルス感染症の収束などを願い、旗頭の演舞をする那覇大綱挽若狭・松山旗頭実行委員会(左)、久米実行委(右)のメンバー=11日、那覇市久米

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止された那覇大綱挽の開催予定日だった11日、大綱挽への参加を予定していた那覇市内14地域の旗頭団体のうち、9団体が地元で演舞などを行った。コロナ収束と来年の大綱挽成功を祈り、医療従事者らにエールを送ることが目的。正午に合わせて各地で一斉に旗頭を掲げた。

 那覇大綱挽久米実行委員会は新型コロナの軽症患者が療養したホテル前などで道ジュネーを行った。辻実行委は演舞を控え、勝利を呼び込む意味がある旗頭を回す所作でコロナ収束を祈った。辻実行委の筆頭旗方(はたほう)(旗頭指導者)を務める大城新吾さん(38)は「沖縄全体が疲弊する中、元気を届けたい」と話した。

 同市泉崎の開南小学校では、泉崎実行委が演舞を披露した。旗指揮の與那原良治さん(43)は「来年の大綱挽では他の団体に負けない演舞をやっていきたい」と前を見据えた。