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【与那原】車や人が行き交う大通りの一角には大輪の花がずらり。9日夜、与那原町与那原の国道331号と県道77号が交わる交差点の一角に、ドラゴンフルーツの花が咲き誇り、ほのかに漂う甘い香りと、つやのある花びらに、行き交う人の目を楽しませていた。
花の大きさは約30センチで、数えただけでも100輪以上は咲いていた。近くを歩いていた女性(32)は「月下美人に似ていて美しい。大通りのそばに、こんなにたくさん咲くとは」と驚いていた。花が咲くのは一夜限りで、翌朝にはしぼんでいた。
ドラゴンフルーツを育てているのは町内在住の比嘉定眞さん(84)。比嘉さんの土地で、かつてはアパートなどが建っていたが、道路の区画整理などで土地だけが残った。「ごみのポイ捨てが後を絶たず、ポイ捨てを防止するため、10年前に植えた」と語る。
3年前まではドラゴンフルーツがたわわに実り、親族にも配っていたという。「別の畑でも栽培しているが、今は年齢を重ねて十分に畑仕事ができないから、雑草も生い茂って、実らないさ」と苦笑い。比嘉さんによると、ドラゴンフルーツの花は年に3回ほど咲くという。