「英明果敢」鮮明に 伝統工芸士の宮國次男さん うんな中学校の校訓、作品寄贈


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寄贈した宮國次男さん(左)と宜志富清博校長=15日、恩納村立うんな中学校玄関

 【恩納】琉球ガラスの伝統工芸士の宮國次男さんがうんな中学校に寄贈した校訓の文字がかたどられた作品の寄贈式が15日、行われた。縦173センチ横84センチの木製パネルにおさめられた琉球ガラスはコバルトブルーで、校訓「英明果敢」の文字が金色に浮かび上がる。ガラスは厚さが25ミリで重さは60キロもあり、周囲はLEDランプも施されている。玄関に設置された。

 宮國さんは妻の出生地、恩納村で「沖縄」をテーマに48年間ガラスを作り続けている。宮國さんは作品について「高台に建つうんな中学校は美しい恩納村の海が一望できる恵まれた学びや。海と空の青(コバルトブルー)で子どもたちの成長、未来を表現した」と語る。

 宜志富清博校長は「校訓の意味は『才能に優れ、道理に明るくしかも思い切りのいいこと』。校訓が素晴らしい作品として掲げられ感無量です」と礼を述べた。
 (小山猛三郎通信員)