「冷たーい」宮古島の小学校に雪 2000キロの距離越えて福島の小学校と交流  


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 【宮古島】宮古島市城辺の砂川小学校(濱川宗和校長)で18日、福島県の千里小学校との交流事業「雪だるま・さとうきび小学生交流会」が開かれた。児童らは互いに贈りあった雪とサトウキビを堪能し、約2千キロの距離を越えて心を一つとなって楽しんだ。砂川小の児童は真っ白な雪を目の前に「冷たい」と歓声を上げ、雪を投げ合ったり、雪だるまを作ったりし、人生で初めての雪に興奮していた。

福島県猪苗代町の千里小学校から贈られた雪で遊ぶ砂川小の児童ら=18日、宮古島市城辺の砂川小学校

 同交流会は県が2003年度に福島県と結んだ「うつくしま・ちゅらしま交流宣言」の一環で開かれた。両県は例年、それぞれ「雪だるま大使」と「さとうきび大使」に選ばれた数名の児童をそれぞれ派遣し、現地で交流してきた。

 今回は新型コロナウイルスの影響で実際の訪問はかなわなかったが、砂川小と千里小をインターネットで結び、生中継で開かれた。両校の児童らはそれぞれの地元紹介やクイズに質問コーナーなどで交流した。

 砂川小の児童らは宮古島の地形や人口、気温など基本情報に加えて、島の人気キャラクター「宮古島まもるくん」の魅力も伝えた。またパーントゥやクイチャーなど文化、真っ青な海など自然も動画を交えながら紹介した。

 千里小の児童らも磐梯山(ばんだいさん)や猪苗代湖(いなわしろこ)など雄大な自然に猪苗代町出身の偉人に野口英世がいることを誇った。出し物では砂川小がエイサーを披露すると千里小も負けじとクロスカントリースキーを披露して盛り上がった。

 砂川小6年の砂川愛奈さんが代表で閉会あいさつを述べ「今日はすごく心に残ることばかりだった。ありがとうございました」と感謝した。