まるで唐辛子!? ツツジが開花 深紅のつぼみ「風情がある」 名護市の名渡山さん宅


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コーレーグース(唐辛子)のような見た目のツツジを手に、笑顔を見せる名渡山兼文さん=7日、名護市為又

 【名護】沖縄県東村村民の森つつじ園のアドバイザーなどを務める名渡山兼文さん(71)=名護市為又=が育てるツツジで、風変わりな花が咲いている。深紅のつぼみをつけ、完全に開花せず唐辛子のような見た目から「コーレーグース」と呼ばれる。15年前に東村の農園で見つかったものの商品として扱われなかった。「風情がある。盆栽として仕立てたい」と引き取り育てている。

 15年ほど前に、東村の玉那覇ツツジ園で咲いているのが見つかった。名渡山さんによると、ケラマツツジとヒラドツツジの交配種とみられる。5センチほどのつぼみをつけて、毎年2~3月に開花する。ケラマツツジの特徴を引き継いでおり「放っておいても育つ」丈夫な花だ。

開花した「コーレーグース(唐辛子)」のような見た目のツツジ

 一般的な品種と異なり花が開き切らないことから生産者にとっては売り物にならず、農園からもなくなりかけていた。50年以上にわたりつつじ園の管理などに携わり、自宅では10種類以上のツツジを管理する名渡山さんは「こんなツツジは見たことない。せっかく自然下で生まれたのだから育てたい」と3年前に挿し木して育てている。