社会

Kiroro金城さん、奇跡のピアノで歌う「命よ届け」 福島の思い乗せ新曲

「奇跡のピアノ」と約1年ぶりに再会した金城綾乃さん=1日、福島県いわき市のいわき震災伝承みらい館(ビクターエンタテインメント提供)

 「錆(さ)びた弦張り直すように 新しい毎日が生まれ あなた想(おも)いながら 今日も私は生きてる」「心に灯(とも)る命の音は どこまでも鳴り響いて 強く儚(はかな)く 今ある命 届け届け奇跡のピアノ」―。Kiroroの金城綾乃さんが10日、東日本大震災の津波被害からよみがえった福島県いわき市立豊間中の「奇跡のピアノ」を題材にした新曲「奇跡のピアノ」をリリースした。

 金城さんと「奇跡のピアノ」の出合いは昨年1月、那覇市の琉球新報ホールで開かれたコンサート。思いあふれる公演とピアノが心に残った。2カ月後、メロディーと1番の歌詞をラジオで発表し、反響を呼んだ。

 2番以降の歌詞を福島の人たちと制作しようとした矢先に、新型コロナウイルスが流行。現地に赴く代わりに福島の人に歌詞のアイデアを送ってもらい、被災者の思いを「取り込み、自分の思いを乗せて」完成させた。

 金城さんは1日、奇跡のピアノがあるいわき市のいわき震災伝承みらい館で、ピアノ復活に携わった関係者らを前に新曲を演奏した。震災当日に豊間中の卒業式で歌われていたKiroroの「未来へ」も披露した。

 金城さんは「(被災した方々の)気持ちに寄り添えているか、失礼がないかとも思ったが、披露できたことが何よりもうれしかった」と振り返る。

 奇跡のピアノを復活させた調律師の遠藤洋さん(62)も演奏会を訪れた。「人の優しさや力強さを感じるメロディーと歌詞に、人は一人じゃない、みんな見守っているよ、と(福島を)応援する気持ちを感じて感動した」と話した。

 金城さんは「(曲が)震災について考えたり、日常で大切な人と過ごせることがかけがえのないものだと改めて感じたりする、きっかけになればと思う」と話し、被災地に思いを寄せた。
 (藤村謙吾)



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