コロネみたいなカタツムリ発見!「非常に珍しい」と専門家も驚き


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珍しいコロネのような形をしたオキナワウスカワマイマイ=19日、大宜味村役場

 【大宜味】珍しいカタツムリがいる―。大宜味村饒波の前田美智惠さん(72)の自宅庭先でこのほど、パンの一種のチョココロネのような形をした貝を持つカタツムリが見つかった。専門家も「これはすごい。非常に珍しいものだ」と驚いた様子で話した。

 カタツムリは夫の朝史さん(71)が今月初旬に見つけ、しばらく自宅で飼育していたという。前田さんは「カンプーみたいな形のカタツムリは今まで見たことない。新種なのか知りたい」と気になり、村教育委員会に調査を依頼。貝類に詳しい千葉県立中央博物館上席研究員の黒住耐二さんが確認したところ、新種ではなくオキナワウスカワマイマイであることが判明。県内の畑や人家の周辺に多く生息する。

 黒住さんは、これまで数万個のカタツムリを見てきたが「これまで見たことはない形だ」と珍しそうに話し「タニシは段差がある貝を持つが、カタツムリは本来、ここまで段差がつく巻き方はしない」と指摘。貝をつくる外とう膜が傷つき、貝の巻き方がずれた可能性があり、遺伝的な原因ではないと推測した。カタツムリはしばらく、村教育委員会で飼育される。