鎮魂の火ともし 沖縄全戦没者追悼式前夜祭


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 慰霊の日を前に、2021年沖縄全戦没者追悼式前夜祭(沖縄協会主催)が22日、糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂で開催された。例年は約300人の遺族らが参列するが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため7人に絞った。琉球古典音楽の生演奏もせず、1980年の第2回前夜祭の録音を流した。

沖縄平和祈念像の前で献花する沖縄全戦没者追悼式前夜祭の出席者=22日午後、糸満市摩文仁の沖縄平和祈念堂(ジャン松元撮影)

 祈念堂前の聖火台に「鎮魂の火」をともし、「平和の鐘」を打つ役目は例年は遺族が務めるが、今年は沖縄協会の職員が担った。同協会の上原良幸副会長は野村一成会長の「鎮魂(しづたま)のことば」を代読し「戦争への反省と世界平和への決意を新たにし、沖縄平和祈念堂から全世界に恒久平和の実現を訴え続けていく」と述べた。