倒木、停電、けが人…通信断線で行政支障も 台風6号、沖縄本島で被害


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台風6号の影響で荒れる海=21日午前8時32分ごろ、与那原町板良敷

 20日夕から21日にかけて沖縄本島や先島諸島を暴風に巻き込んだ台風6号。本島ではけが人が3人出たほか、カーブミラーや木がなぎ倒され、周辺離島も含めて停電などの被害があった。通信設備の損傷で行政機能にも支障が出た。先島諸島は22日にかけてさらに暴風が強まっていく見込みで、引き続き警戒が必要となっている。

 南城市では電話線が断線し、20日午後11時ごろから市役所の電話やインターネット回線がつながらなくなった。市は21日午後2時半から各課に携帯電話などを設置。臨時的に回線を復旧させた。

 本島中部では住宅の屋根や看板が外れそうになっているとの通報が複数あり、消防職員らが応急処置などに追われた。

 沖縄市では仲宗根町の市役所前で21日午前9時40分すぎ、交差点に設置されたカーブミラーが強風で根元から折れ、地面にたたきつけられた。周辺に歩行者や車はなく、けが人などは出なかった。

 宜野湾市普天間にある県道35号の歩道でも街路樹から約3メートルの枝が折れた。