海を越え…ツバメチドリ多良間島で確認 宮古で6月放鳥した1羽


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多良間村で確認されたツバメチドリ=9月14日、多良間村(村山武範さん提供)

 【多良間】今年6月に沖縄県宮古島市下地の与那覇湾で放鳥されたツバメチドリの幼鳥がこのほど、多良間村で確認された。村山武範さんが村塩川で発見し、撮影した。

 ツバメチドリは、夏は中国やロシアなどで繁殖し、冬になると南下し東南アジアやオーストラリアで越冬する。渡りの途中で日本にまれに飛来する。

 多良間村で見つかった個体は足輪とフラッグから今年6月26日に環境省から委託を受け、山階鳥類研究所が実施している標識調査事業に協力調査員として参加した浜地歩さん=東京=が下地与那覇湾で放鳥した5羽のうちの1羽。

 浜地さんは「海を越えて少しでも南に渡っていることを確認できて安心した。越冬地や他の島でも見つけてもらえるといいな」と喜んだ。山階鳥類研究所ではデータベースと照合するため「今後も見かけた場合は連絡をもらいたい」と呼び掛けた。
 (清村めぐみ通信員)