新力Babyが初優勝 20分の激戦制す 新春南部闘牛


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シ―の一番 新力Baby(左)と全勝工業カキヤ―が激しく押し合う=3日、うるま市営石川多目的ド―ム

 新春南部大闘牛大会(主催・南部闘牛組合、共催・琉球新報社、特別協賛・リザンシーパークホテル谷茶ベイ)が3日、うるま市営石川多目的ドームで開かれた。3連勝無敗の人気花形牛新力Babyと根性牛の全勝工業カキヤーが激突する闘牛ファン期待のスペシャルマッチ戦となった注目のシーの一番は、横綱戦にふさわしく序盤から両牛ともに激しく火花を散らす激戦を展開した。

 新力Babyのスピードのある腹取り攻撃に対して、全勝工業カキヤーは3度にわたる腹取り攻撃を受けながらもネバーギブアップの精神で立ち向かった。試合が動いたのは、対戦時間が15分を過ぎたあたりから。全勝工業カキヤーの体力消耗が激しくなり、大きく呼吸が乱れだした。

 ここをチャンスに新力Babyが攻勢に出た結果、19分52秒にも及ぶ激戦に終止符が打たれ、新力Babyに軍配が上がり初優勝となった。これで新力Babyはデビュー以来破竹の4連勝。好取組として期待された大型スペシャルマッチ戦のシーの三番は、上地龍王が闘魂嵐るいとの戦いを強烈な割り技で制し、沖縄移籍後の初勝利を飾った。

 優勝と各賞は次の通り。

【優勝】新力Baby
【敢闘賞】南部王
【ゆかり賞】鳳(陣那会)凰
【殊勲賞】しらみず桜

 (平川康宏通信員)