「よーんなあ」運転して イントネーションも話題に 事故防止で路面に文字


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「よーんなあ」の表示前に立つ(左から)島袋艶子自治会長、井上繁治さん、名嘉真孝子さん、稲嶺睦美さん=北谷町の栄口区

 【北谷】「よんなあー」と「よーんなー」、どっちが正しいイントネーション?―。そのこともちょっとした話題になっているのが、沖縄県北谷町栄口区にある町道の路面標示に書かれた文言だ。昨年12月、町道の10カ所に交通事故を防ぐため、しまくとぅばで「よーんなあ」(ゆっくり)という文字が標示された。

 文言を提言したのは北谷町土木課の町田宗睦さん。「栄口区の通りは碁盤目状に区画され、曲がり角や交差点などの事故の危険性が高い。ドライバーの目につくもの、という観点から考えた」と話す。栄口区には北谷第二小学校があり、近くに北谷高校もあることから児童生徒の通学路を中心に標示してある。

 町田さんは「うちなーぐち奨励の一役にもなるのでは、と自治会長とも数回、調整をして、試験的にスタートした」と話した。

 小学校前の横断歩道で登校時の誘導立哨をしている井上繁治さんと名嘉真孝子さんは「運転手の皆さんの心掛け次第で事故も減るので、いいアイデアだ」と話した。

 島袋艶子自治会長は「栄口区は高齢者も多いので歩行者にも役立っていると思う」と満足げに話した。「栄口区での反応が良ければ他の区にも打診したい」と町田さんは前向きだ。
 (山川宗司通信員)