天然記念物ヒシクイが久米島に飛来 北帰行の途中、サトウキビ畑に


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黄色のカラシナ畑で羽を休めるヒシクイ=2月4日、久米島町(前原一統さん撮影)

 【久米島】沖縄県久米島町で国指定天然記念物のヒシクイが確認された。町在住の野鳥愛好家の前原一統さんが4日、北帰行に向け盛んに採餌する様子を撮影した。

 確認されたヒシクイはアヒルほどの大きさで、カラシナなどが繁茂する休耕地で3羽、収穫の終わったサトウキビ畑で1羽確認された。

 大型のガン類であるヒシクイは、日本に冬鳥として飛来し、北日本から日本海側の限られた池や水田などに生息する。県内ではまれに数羽飛来する。撮影した前原さんは「沖縄ではめったに会えない美しい鳥に会えてうれしい」と話した。
 (中島徹也通信員)