![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/002/202206/c9e33c38859864cb08b1147548acbfa1.jpg)
【八重瀬】沖縄県八重瀬町字仲座にある障害者支援施設(就労継続支援B型)太希おきなわの利用者らが作る「琉球みやらびこけし」。今から50年前、沖縄県が本土復帰した1972年に制作が始まった。
![](https://ryukyushimpo.jp/tachyon/legacy/002/202206/6f55baac1e9966d6749a3bf7ed710073.jpg)
一般によくある目の細いこけしと違って、目をパッチリと書き変えて沖縄風にアレンジし「琉球みやらびこけし」と称したのが評判を呼んだ。観光客がお土産に購入するようになり、八重瀬町の特産品となった。
当初から制作に関わっている田港朝一さん(81)は右手が不自由にもかかわらず、左手だけで一番難しい絵付け作業を担当している。翁長敏光さん(66)も46年前から制作を担当する。2人とも下絵なしで巧みに筆を走らせ絵付け作業を行っている。
「琉球みやらびこけし」は一般のこけしより細くすらっとしたなめらかなボディーが特徴だ。半世紀の間、デザインを少しずつ変えながら洗練され、現在は沖縄の紅型衣装や琉球かすりなど8種類を制作している。八重瀬町のふるさと納税の返礼品にもなっている。
(喜屋武幸弘通信員)