【写真特集】初夏のやんばるで見つけた生き物たち 絶滅危惧種いきいきと 山原さん撮影


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木の上で交尾するナガサキアゲハのメス(上)とオス=5月18日、国頭村辺土名の村森林公園(山原昼夜さん提供)

 【国頭】「やんばるは生き物たちの楽園」―。野鳥愛好家の山原昼夜さんが5月中旬、国頭村辺土名の村森林公園で絶滅危惧種のシリケンイモリなど複数の生き物を撮影した。

 山原さんが撮影したのは環境省のレッドリストで絶滅危惧II類に指定されているオキナワトカゲや、国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種に指定されているシリケンイモリのほか、ナガサキアゲハ、リュウキュウハグロトンボ、オキナワキノボリトカゲなど5種類の生き物だ。

水辺で優雅に泳ぐシリケンイモリ(山原昼夜さん提供)

 5月18日、山原さんが国頭村辺土名の村森林公園を散策していると、道端にナガサキアゲハのメスとオスが横たわっているのを発見した。山原さんが死んでいるのかと思って触れると、木へ飛び移ったという。

 近くで生き物の観察をしていると、リュウキュウハグロトンボやオキナワキノボリトカゲ、オキナワトカゲの姿も確認できたという。水辺ではシリケンイモリも優雅に泳いでいた。

 山原さんは「春の息吹とともに初夏に向かって生き物たちも活発になっているのではないか。昨年7月の世界自然遺産登録からもうすぐ1年になるが、生物多様性の観点から写真でやんばるの魅力を伝えられたらうれしい」と話した。
 (松堂秀樹)

リュウキュウハグロトンボ(山原昼夜さん提供)
リュウキュウハグロトンボのメス(山原昼夜さん提供)

 

オキナワトカゲ(山原昼夜さん提供)
オキナワキノボリトカゲ(山原昼夜さん提供)