モンパチ4年ぶりのツアー 故郷・沖縄で涙と汗のステージ 時代映す名曲次々に 来年の25周年へ加速


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4年ぶりツアーでふるさとのステージに立つMONGOL800の上江洌清作(右から2人目)と高里悟(中央)=2日、沖縄市民会館大ホール(SARU《SARUYA AYUMI》撮影)

 「MONGOL800―etc.(エトセトラ)works(ワークス)―TOUR 2022」が2日、沖縄市民会館大ホールで開催された。4年ぶりのツアーでは、MONGOL800のタイアップ曲、コラボ、トリビュート作品を集めたアルバム「etc.works」収録曲から、ファン投票で選ばれた曲を中心に20曲以上を披露した。

 「etc.works」1枚目1曲目収録の「ラッキー8」で始まった。その後「あなたに」まで3曲を一気に歌い上げる。上江洌清作(キヨサク、ベース・ボーカル)が「久々の沖縄、調子良さそうですね。素晴らしく足元の悪い中、よくぞ来てくれました。ありがとうございます」と、接近する台風をものともせず来場した観客を笑わせた。

 「青春狂騒曲」「OKINAWA CALLING」では、モンパチライブでおなじみとなった粒マスタード安次嶺が、キレのあるダンスで盛り上げた。

 「ターコイズ」は、どんなに離れていても愛があれば心もそばにある「Every things gonna be all right(大丈夫!)」と背中を押してくれる楽曲。2009年のアルバム収録曲ながら、時勢に応じた歌詞と優しいメロディーで観客の胸を打った。「こいのうた」では、沖縄らしく、栄口青年会のエイサーとコラボをし、「Light」で一度幕を下ろした。

 アンコール1曲目「小さな恋のうた」では、コロナ禍以前のライブでは主に観客が歌っていたCメロ以降を「5、6年ぶりです」とキヨサクが歌った。歌う前には「何か形になるものを思い出として持ち帰って」と、写真・動画撮影を許可。観客も曲に応じて携帯のフラッシュを光らせるなどして、ラストの「豊年音頭」までメンバーと一緒に盛り上げた。

 アンコールで高里悟(ドラム・ボーカル)は「ホームは違うね。帰ってきた感じがあって、汗と涙が混ざりながら演奏していた」と振り返る。キヨサクは「ステージへ、音楽を欲して、遊びに来てくれてありがとう。気付けば来年25周年ツアーのモンパチ、このまま勢いを止めず頑張っていきたい」と力強く宣言した。
 (藤村謙吾)

※注:高里悟の「高」は旧字体