【豊見城】飲食店ではなく動物園!? ミニブタやミニヤギ、ケヅメリクガメなどをペットとして飼っている豊見城市与根の「パーラーとんとん」が地域で話題になっている。子どもたちが店で買ったかき氷を頬張り、「かわいい」と動物をなでる光景が日常だ。店主の大城すえ子さん(49)は「動物たちをかわいがり、遊んでくれてうれしい」と目を細める。

とんとんは昨年5月にオープンした。会社員の夫、健(たけし)さん(40)が動物好きで、すえ子さんも「子どもたちが集まり、遊び場になれば」との思いから、ことしに入り徐々に飼い始めた。
今ではニワトリ5羽、ミニブタの「チッチ」、ミニヤギの「チッポ」、ケヅメリクガメの「ヨッチ」、柴犬の「ポチ」の5種類の動物が店を囲むように客を待ちわびる。
名付けたのは大城夫妻の長男(13)と次男(9)だ。2人は毎日、餌と水やり、ふんの片付けをし、閉店後にはミニブタのチッチをお風呂に入れる。チッチは夜になると、健さんと一緒に布団の中で翌朝までぐっすり眠る。それを知っている2人の友達はチッチのかわいさのとりことなり、大城家に泊まりたがるという。
近所の保育園や学童からも子どもたちが訪れ、「だっこする」などと言ってかわいがっている。チッチとチッポは名前を呼ぶと寄ってくるほど人懐っこい。健さんは「いつかはミニミニ動物園みたいになれば」と冗談交じりに語った。
(照屋大哲)