那覇市首里寒川町の寒川緑地内に植栽されている「ショウゲツザクラ(松月桜)」の一部が、季節外れの10月に開花している。まばらに咲いている淡紅色の美しい花が、秋の深まりゆく古都の景色に一風変わった趣を与えている。
ショウゲツザクラはバラ科サクラ属。寒川緑地には市の2013年度「桜の名所づくり整備工事」でカンヒザクラと共に植栽された。
植栽を手掛けた宮城錦水園=首里石嶺町=の宮城譲二社長によると、通常の開花時期は3~4月で、ことしも開花を確認したという。宮城社長は「台風が多かったので、季節を勘違いして咲いたのではないか」と説明した。
市内に住む大山師一(のりかず)さん(64)は「こんな時季に咲いているので驚いた」と話した。