【写真特集】ハートロック、古宇利大橋…軽石漂着から1年、沖縄の海はどうなっている?


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今帰仁村古宇利のティーヌ浜(ハートロック)。21年10月26日撮影。
今帰仁村古宇利のティーヌ浜(ハートロック)。22年11月3日撮影。軽石がなくなり、観光客の姿も目立つようになった

 【北部】沖縄本島から東に約1400キロ離れた小笠原諸島・硫黄島近海の海底火山「福徳岡ノ場」の噴火による軽石が本島北部などに漂着して10月で1年が経過した。北部では一時的に漁船やフェリーなどの運航ができなくなるなど住民生活に深刻な影響が出たほか、観光業などにも影を落とした。回収された軽石は仮置き場に山積みされたままだ。

 今帰仁村在住の野鳥愛好家の山原昼夜さんは廃棄処分に多額の費用がかかることや、高濃度の塩分やもろさなどで再利用が難しいことなどを挙げ「何事もなかったかのように忘れられるのはつらい」と話す。「自然現象や人間社会の営みなどを考えるきっかけになれば」と山原さんが2021年10~12月と今年11月にかけて撮影した軽石の写真の一部を紹介する。
 (松堂秀樹)

古宇利大橋を望む

古宇利大橋南詰展望所から望む風景。21年11月24日撮影。=名護市済井出
古宇利大橋南詰展望所から望む風景。22年11月3日撮影。軽石がほとんどなくなった=名護市済井出

ワルミ大橋から

ワルミ大橋から運天港側に漂流する軽石(21年12月24日)=今帰仁村天底
水面から軽石がほぼ消えている(22年11月3日)=今帰仁村天底

運天港

今帰仁村の運天港。大量の軽石が漂着し、一時漁船が出航できなかった(21年11月30日)
今帰仁村の運天港。軽石が消え、漁船が通常通り出港できるようになった(22年11月3日)