【南城】南城市佐敷の玩具作家で発明家の目島興作さん(78)宅の庭に、数十年に1度しか咲かないというメキシコ原産の「アガべ・アテナータ」が花開き、人目を引き付けている。
花の苗は目島さんが那覇市与儀にいる30歳の頃、新聞に掲載されたのを見に行って苗をもらって植えた。佐敷小学校近くの県道331号の道路沿いにある目島さんの庭には、成長したアカベ・アテナータが細長い黄色っぽい花を空に向けて咲かせている。背中を丸くまげてお辞儀をしているようにも見える。比較的に寒さに弱く原産地メキシコでは百年に一度しか咲かないとされるが、暖かい沖縄では35年前にも咲き、目島さん宅では2度目の開花となった。
アカベ・アテナータの和名は「ハツミドリ」と呼ばれ、目島さんからお裾分けした近所の奥間邑吉さん(84)宅の庭先の「ハツミドリ」も開花し、奥間さん一家を楽しませている。
(知花幸栄通信員)