夜桜見ながら足湯でほっこり 「やえせ桜まつり」バイオマス発電を初利用 沖縄・八重瀬公園展望台


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バイオマス発電で生じた熱を利用して設置した足湯(手前のおけが42度、奥が40度のお湯)=25日、八重瀬公園展望台

 【八重瀬】1月20日から2月5日までの期間に開催されている第16回やえせ桜まつり会場では、今回初めてバイオマス発電で生じた熱を利用して、八重瀬公園展望台に足湯のおけを2台設置した。

 やえせ桜まつりの夜桜のライトアップは、八重瀬公園近くにある八重瀬堆肥センター(新里菊也代表取締役)で作っているバイオマス発電で生じた電力でLED電球を点灯している。

 今回の特徴はそのバイオマス発電で生じた熱源で水を沸かし、展望台の足湯までパイプで送っている。そのままだと展望台に届いた時点で65度の温度があり手も入れられなかったので、途中のタンクで薄めて足湯のおけに届くころには42度になるように調整した。新里さんが朝夕、あか取り装置を使ってきれいにし、バイオマス発電の熱源まで送り返して循環させている。大元の熱源では90度で殺菌されるのでいつも良好な状態でつかることができると、新里さんは来場者に説明していた。

 「土日はひっきりなしに足湯を利用する人がいて作業が大変だった」と新里さんは苦笑いした。この冬一番の寒波が来た1月25日の夜、ライトアップされた夜桜を見終えた来場者らは、足湯の腰掛けに座って暖を取った。足湯が設置された展望台から見る夜景も趣があり来場者から好評だった。

 豊見城市から来た仲榮眞千佳さん(32)とお友達の上原朱那さん(11)はお湯に足をつけて夜景も楽しんだ。

 地元から来た照屋恭子さん(67)は最初40度のおけにつかっていたが、風が冷たかったので隣の42度のおけに移ってきた。「土日には出店が来るのでそれも楽しんで」と足湯を管理している新里さんはアピールしていた。
 (喜屋武幸弘通信員)