初夏の訪れ、鮮やかに 渡嘉敷に花の季節


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絶滅危惧種Ⅱ類のハママンネングサ=4月26日、渡嘉敷村道大谷線
島の至る所で見られるゲットウ

 【渡嘉敷】渡嘉敷島の野山に数多く自生する野生植物のノボタン(野牡丹、方言名・ハンキター)、ハママンネングサ(浜万年草)、ゲットウ(月桃、方言名・サンニン)、ソウシジュ(相思樹)の花々が見頃を迎え、初夏の訪れを告げている。

 ノボタンは日当たりの良い野山や村道、林道沿いで数多く見られ、直径約3~5センチの薄紫の花びらが目を引く。絶滅危惧種Ⅱ類に指定されているハママンネングサは海岸付近の岩、崖地などに生える多年草で、約5ミリの星形で黄色いかれんな5弁花を枝いっぱい咲かせる。

 ゲットウやソウシジュの花も満開となり、沿道を彩り甘い香りを漂わせ道行く人々の目を楽しませてくれる。いずれも6月頃まで見頃。(米田英明通信員)

島の野山に数多く自生するノボタン
タイワンヤナギとも呼ばれるソウシジュ