サンゴ産卵、神秘の海に漂う小宇宙、無限に 撮影者ら「神秘的な光景に感動」 沖縄・渡嘉敷


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満月となり、大量に産卵するミドリイシサンゴの仲間=4日午後10時10分ごろ、渡嘉敷村の阿波連ビーチ(「シーフレンド」の大城秀人オーナー提供)

 【渡嘉敷】渡嘉敷村のマリンレジャーのメッカ、阿波連ビーチの海中で4日(旧暦4月16日)夜、地元のダイビングサービス「シーフレンド」のスタッフがサンゴの一斉産卵を撮影した。

 サンゴは5~6月の大潮や満月前後の夜に、卵と精子が入った直径1センチほどの「バンドル」を海中に放す。バンドルが海面ではじけて受精する。

 シーフレンドの大城秀人オーナーは「午後10時10分ごろからミドリイシサンゴ、スギノキミドリイシサンゴなどの産卵が始まり、バンドルが一斉に水面に浮かび上がっていく神秘的な光景に、スタッフは感動していた。海は第2の宇宙だ」と声を弾ませた。
 (米田英明通信員)