台風に負けず“ど根性”で開花秒読み 幻の花リュウゼツラン、傾いても成長 沖縄・国頭村


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台風2号の影響で傾いたリュウゼツランの花茎=6日、国頭村の大石林山

 【国頭】数十年に一度しか咲かない幻の花と言われるリュウゼツランが、沖縄県国頭村の観光施設・大石林山で開花秒読みとなっている。花を咲かせる時にだけ成長する「花茎」は台風2号の影響で斜めに傾いたが、つぼみは枯れることなく順調に成長している。

 同施設のリュウゼツランは7年ほど前、駐車場を整備した際に植えられ、3月下旬に初めて花茎が出た。花茎は10メートルほどの高さまで成長したところで傾いたが、駐車場内の手すりが支えとなり横倒しは免れた。

 花茎を発見し、成長を記録している従業員の伊計忠さん(64)は、台風による影響が少なかったことに安堵(あんど)しながら「2カ月ほどで咲くと思ったが、思ったより時間がかかっている。まだかまだかという気分だ」と開花を待ちわびた。

(武井悠)