茎がニョキニョキと6.8メートル「なんか伸びてる!」 40年以上前に植えたリュウゼツランが初開花 沖縄・八重瀬


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 【八重瀬】八重瀬町安里の東江一春さん(44)宅でこのほど、40年以上前に植えたリュウゼツランが初めて開花した。開花前の2カ月余りで茎がニョキニョキと急激に伸びて高さ約6.8メートルまで達し、東江さんの家族一同を驚かせている。

リュウゼツランを見上げる東江一春さん(中央)と父の正春さん(左)、妻の里奈さん=19日、八重瀬町安里

 リュウゼツランは一春さんの祖父で、庭いじりが趣味だった正吉さん(1991年に死去、享年72)が植えた。正吉さんの死後も一度も花を付けることはなく、長年1.5メートルほどの高さの葉が茂っているだけだった。

 今年5月上旬、長男の春星さん(5)が、以前は見えなかった茎が2メートル程に達しているのに気付き「なんか伸びてる!」と声を上げた。初めての体験に、家族は「数十年に一度の開花か」と期待した。茎はそこからさらに伸び続け、6メートルを超えた。6月に入るとつぼみを付け、7月14日ごろに下部の複数のつぼみが開花した。

 一春さんの父で、27日に誕生日を迎える正春さん(69)は「70歳の誕生日は、父が植えたリュウゼツランの花を眺めながら家族でバーベキューをしたい」と楽しみにしている。(岩切美穂)