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迫力稽古に4500人興奮 大相撲沖縄場所が開幕

人気力士と子どもたちによる「稽古」。束になって巨体に向かう姿に、会場は笑いに包まれた=12日午前、那覇市の県立武道館(又吉康秀撮影)

 県内で6年ぶりの巡業となる大相撲沖縄場所が12日、那覇市の県立武道館で開幕した。白鵬、日馬富士、鶴竜の3横綱ら人気力士の迫力あるぶつかり合いに加え、巡業ならではのファンとの触れ合いもあり、詰め掛けた約4500人を楽しませた。県勢の十両千代皇と三段目千代の勝も登場し、親族や恩師、地元の友人らが名前を呼んで盛り上げた。13日も行われる。

 公開稽古の後は、小中学生と8人の力士が“対戦”し、子どもたちが軽々と持ち上げられる姿に笑いが起こった。白鵬に3番勝負を挑んだ浦添中3年の當眞嗣斗君(15)は、今夏の全国大会で県勢初の団体優勝に貢献した有望選手で「体験したことのない圧力や感触だった」と憧れの横綱との対決を喜んだ。
 白鵬が花道を引き揚げる際に自ら歩み寄って写真を撮った那覇特別支援学校2年の照屋碧君(7)は「こんなに大きいんだと思った。大ファンなので写真を部屋に飾る」と興奮を抑えられない様子だった。
 千代皇は与論島出身の24歳、千代の勝はうるま市出身の21歳で、共に中部農林高校を卒業して角界入りし、沖縄巡業は今回が初。横綱日馬富士の計らいで回数の多いぶつかり稽古が行われると、千代の勝の父勝山機義さん(73)は「横綱の胸を借りられるなんてありがたい」と感激し、母尚美さん(51)は「一段と成長した」と涙ぐんだ。