燃え上がるようなオレンジ色の花が見頃の時季を迎えるブラジル原産のカエンカズラ(ノウゼンカズラ科)。那覇市小禄の石原清吉さん(84)宅では、一般的な塀ではなく庭の黒木(クルチ)を飾り立てるように花咲き、地域の人々の目を楽しませている。
石原さんがカエンカズラを植えたのは15年以上前だったが、ほとんど花が咲かなかったため、3年ほど前に一度は伐採した。ところが根が残っていたため、塀際の黒木の上部で繁茂。生育条件が良かったのか、満開の花を咲かせたという。
石原さんは「肥料を入れるなど手入れをしたのが良かったのではないか」と分析しつつ「毎年咲くように世話をしたい」と満足そうに花を見上げた。妻のキヨ子さん(79)も「近所の人にも楽しんでもらえている」とほほ笑んだ。