県警本部に珍客 アオバズクが「出頭」


この記事を書いた人 新里 哲
県警本部の玄関上で見つかったアオバズク=7日午後、県警本部

 県警本部に「珍客」が現れた-。7日朝、正面玄関上に、フクロウ科のアオバズクがいるのを出勤した職員が見つけた。夜行性のためか昼間は動かなかったが、時折目を開き首を回すなど、愛らしい姿で来庁者や職員を笑顔にした。アオバズクは同日午後10時までに飛び立ったという。

 鑑識課の渡嘉敷聖(たかし)さん(31)が午前9時ごろに出勤時に職場のある2階を見上げた際、玄関の自動ドアの上にある黒い物体に気が付いた。「微動だにしなかったので何だろうと気になった。ジャンプしたら黄色い目が見えて一瞬タカかと思った」。渡嘉敷さんは「なかなかフクロウを見る機会はないので驚いた」と話した。
 アオバズクはアジアに広く分布するフクロウの仲間で、冬になると南下し越冬する。沖縄に生息する留鳥のリュウキュウアオバズクは亜種に当たる。
 沖縄野鳥の会の山城正邦会長によると、那覇市内では末吉公園にリュウキュウアオバズクが生息している。「時期や場所などから渡り鳥の可能性もある。街中で見掛けるのは珍しい」と話した。