【名護】大型のつる性植物イルカンダが名護岳周辺で開花した。暗紫色の花がびっしり房状に垂れ下がり、ひときわ異彩を放つ。
花は7センチほどで、オウムのくちばしをひっくり返した形をしている。鼻を突く異臭を放つ。
イルは色、カンダはカズラのことで、若芽が赤くなるからといわれる。方言が和名になった。別名ウジルカンダはウジルは三線の雄弦の意で、太くて強いのでその名が付いた。
高さ10メートル余になるため、花にはなかなか気付かない。果実はさやの中に6、7個ある。花期は4~5月。奄美大島、沖縄、台湾、インドに分布。マメ科。
(幸地光男通信員)