ベビー誕生に期待 久米島ウミガメ館7年ぶり交尾確認


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久米島ウミガメ館の水槽で交尾をするアオウミガメ=4月17日(久米島ウミガメ館写真提供)

 【久米島】久米島ウミガメ館で4月17日、飼育されているアオウミガメの交尾が観察された。2匹のアオウミガメは水面をぐるぐる回ったり、水中に潜ったりしながら早朝から約12時間以上交尾を繰り返した。

 同館は屋内水槽に隣接して人工砂浜があり、交尾や産卵までの生態観察ができる貴重な施設。同館で初めて交尾が観察されたのは2003年10月で、その後何度か観察され、05年8月に5匹の初ふ化に成功し、09年には31匹が生まれている。
 塚越佳充主任は「7年ぶりに交尾行動を確認できた。これまでに2回のふ化に成功した個体なので、産卵する可能性が高い」と期待した。
(盛長容子通信員)