ンマハラシー 小学生も堂々 “人馬一体”で大活躍


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ンマハラシーに初出場し、初勝利した小川陽翔君(左)と寺澤彩来紗さん=5月29日、沖縄市の沖縄こどもの国

 【沖縄】沖縄こどもの国で5月29日、ンマハラシー(琉球競馬)が開かれ、大会最年少の久米島町立大岳小学校2年の小川陽翔君(8)と、6年の寺澤彩来紗(さらさ)さん(11)が大人や大学生に交じって初出場した。2人は堂々とした走りで1回戦を突破。初出場初勝利を喜んだものの、2回戦で敗退した悔しさもにじませ、「もっと勝ちたい」と次の大会での躍進を誓った。

 小川君は背中に「気魄(きはく)」と書かれた空手着で出場した。ンマハラシーで優勝したこともあるシンノスケと堂々とした走りで1回戦を突破。「優しくて人の話をよく聞く頭がいい馬だ」と信頼を寄せる。シンノスケの背の上で正拳突きも披露した。

 寺澤さんはククルと共に出場。試合前、あいさつでうちなーぐちを披露、会場を沸かせた。「足が速く操作が大変だ」と話すが、試合では息の合った走りを見せた。

 「馬が好き」という理由から2人は、久米島馬牧場でンマハラシーを始めた。小川君は「(練習で)つらいことはない。馬に乗るのが好き」と乗馬を楽しんでいる様子を見せた。寺澤さんはンマハラシーの魅力を「乗っている人だけでなく、見ている人も楽しませることができる」と話す。

 初出場で初勝利をつかんだ2人。次は初優勝を目指し、今日も相棒の馬と息を合わせる。