黄金に輝く「エンサー旗頭」 大宜味・大兼久合同「豊年祭」


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
エンサーを踊る大兼久の婦人ら=8月27日、大宜味村大宜味区のアサギマー

 【大宜味】大宜味村大宜味区と同村大兼久区合同の豊年祭が8月27日、大宜味区アサギマーで盛大に開催された。

 大宜味と大兼久はもともとは一つの村(ムラ)だったことから、豊年祭は合同で開催される。本番数日前から、メーシクミ(初舞台稽古)、シクミ(前夜祭)、正日(しょうにち=本番)、別れ踊りと、期間中4回行われる。本番では大兼久から出発した道ズネーを大宜味のアサギマーで迎え、大宜味、大兼久の婦人のエンサーがそれぞれ踊られ舞台が始まる。

 大兼久婦人エンサーの旗は、平良節さん(故人)が18年前、蚕から糸を紡ぎ織った物。これまでは掲げるだけだったが、今回は旗頭として登場した。黄金色に輝き観客の目を引いた。

 平良晋(すすむ)大宜味区長(68)は「豊年祭の中でも特に奉納舞踊は、先輩から継承された歴史ある踊りだ。7月から練習を重ね、地域、郷友会が一つになって協力し、成功することができた。これからもこの絆を大切にしていきたい」とあいさつした。
(安里郁江通信員)