畑のごちそう舌鼓 シラサギとカラス“相席” 整地作業中、昆虫パクリ


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トラクターが畑を耕した後に昆虫などの獲物を狙うシラサギとカラス=10月31日、渡嘉敷区田畑地帯

 【渡嘉敷】農作物の植え付けに向けて雑草の生えた畑を耕すトラクター。渡嘉敷村渡嘉敷区の田畑地帯。

 これから冬場の野菜作りのために、農家は精魂を傾けて畑の整地や農作業に取り組む。豊作の喜びを期待するかのようにエンジン音が響き渡る。

 そのトラクターを取り巻いて見守るシラサギと後をつけるカラスの群れ。農作業が面白いから見物しに来ているのではない。お目当ては、トラクターが畑を耕した中から飛び出すバッタやミミズなどの昆虫やカエル。

 シラサギは首を長くして獲物を待ち、カラスの食べ残しを狙っている。力のあるカラスはトラクターのすぐ後ろについて、獲物が飛び出すとパクリ。

 田畑整地から収穫時の実りの季節に向けてサギ、カラスにもおいしいお裾分けがあるので、この時だけは白・黒を争わずに仲良くしているのだ。