あの渡嘉敷アザラシ 剥製になっても注目


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渡嘉敷島で発見された「ゴマフアザラシ」の剥製標本=10日、渡嘉敷港旅客ターミナル

 【渡嘉敷】2014年6月24日に渡嘉敷村阿波連の水路「ウンヌシル」で地元の漁師が発見し、8日後に死んだのが確認された「ゴマフアザラシ」(アザラシ科)の雄(幼獣、体長85・7センチ、体重11・75キロ)の全身剥製標本が、8月から渡嘉敷港旅客ターミナル内ロビーに設置され、観光客らの目を引いている。

 アザラシは主にアラスカから北海道辺りに分布する。沖縄の渡嘉敷島で発見されるのは極めてまれなケースで、どのような経緯で渡嘉敷島にたどりついたのかは明確になっていない。

 渡嘉敷村教育委員会(新垣一典教育長)は沖縄でアザラシが発見された例はなく、県内初となるアザラシの剥製標本を多くの人に教育資料として見てもらおうと展示した。

 ターミナル内の村船舶課職員によると、観光客らが「何でこんな所にアザラシが?」と、もの珍しそうに見入っているという。
(米田英明通信員)
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