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【八重瀬】数十年に1度だけ咲く珍しいアガベの花が八重瀬町友寄の神谷嘉明さん(63)の畑で白い花を咲かせている。
8年前「水をかけなくてもいい」と勧められて苗を植えた神谷さん。「花が咲くのに何十年もかかると聞いていたが、今月初めから咲き始めた。手入れもしていないので、8年で咲くとは思わなかった」と驚いている。
神谷さんは高さ30センチほどの苗3本を8年前、畑に植えた。そのうち1本が10月から成長。つぼみがびっしりついた茎が伸び始め、現在は約2メートルの高さになった。
茎の根元から順に小さな花を咲かせているが、1度咲くと株は枯れるという。
東南植物楽園学芸ガイド部マネージャーの鈴木愛子さん(41)によると、日本名でハツミドリ(アガベ・アテヌアータ)という種類。「原産地はメキシコで、乾燥地帯のため成長が遅く、花が咲くまでに時間がかかることから、100年に1度しか咲かない『センチュリープランツ』と言われている」と説明。東南植物楽園内でもアガベを植えているが、花が咲くのに40~50年かかるそうだ。
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神谷さんの畑で8年で咲いたことについて鈴木さんは「日当たりや土が良いなど、急激に成長した何かしら花が咲く条件があったのではないか」と推測した。