乳牛のんびり 東風平中生が30メートル壁画 酪農組合の目印に


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完成させた壁画を紹介する東風平中学校美術部の部員ら=3月27日、八重瀬町友寄の県酪農農業協同組合

 【八重瀬】八重瀬町立東風平中学校の美術部員14人が3月27日、町友寄の県酪農農業協同組合の外壁に壁画を完成させた。3年生にとっては最後の部活動となり「卒業のいい思い出になった」と喜んだ。

 壁画は県道48号に面し、長さは約30メートル。青空の下、野原で草を食べる乳牛や、乳製品の加工工場で働く人々の様子を明るい色彩で描いた。壁には別の絵が描かれていたが風化してはげかけていたため、一度無地に塗りつぶした。その後、同組合が同校美術部に壁画の制作を依頼した。

 作業は25日から27日の3日間行われた。原画を考えた知念虹心(にこ)さん(14)=2年=は「見た人にたくさん牛乳を飲んだり、料理に使ったりしてほしい」と満足げ。前部長の大城友理さん(15)=3年=は「こんなに大きな壁画を描いたのは初めて。いい思い出になった」とうれしそうに話した。

 同組合の新里重夫組合長は「壁が明るくなった。組合の場所としても気付いてもらいやすくなった」と感謝した。