大型施設災害に威力 那覇市消防 最新型放水車を導入


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 最新車両の前に整列する消防隊員=2日、那覇市消防局庁舎

 那覇市消防局は2日、「消防車両お披露目式」を一般向けに開催した。公開した車両4台は昨年度購入、このほど配備された。式では最新車両を使用した救助訓練などが行われ、来賓、一般客約200人が見学した。

 参加者の注目を浴びたのは全国で初めて配備された自走式大量噴霧放水大型ブロアー車(通称ハイパーミストブロアー車)。消防局によると、観光客の増加に伴い建物の高層化や大規模化が進む宿泊施設、商業施設、海底トンネルやアーケード施設などでの火災、多種多様な災害に対応するため、同車両を配置した。小禄出張所に配置された同車は、大型ファンを高速回転させ、大量の風を送り込むことにより、大型商業施設などの閉鎖空間で発生する火災の煙、熱、有毒ガスを除去できるという。また水を使用した噴霧システムでの消火、リモコンによる遠隔操作が特徴だ。

 城間幹子市長は「最新車両を十二分に活用して、地域住民らと連携を深め、安全、安心な那覇市を目指してほしい」と期待を込めた。