伊良皆圧送魁皇が連覇 20分余の激闘制す 読谷まつり闘牛


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掛け技から反撃に転じる伊良皆圧送魁皇(右)=5日、読谷村のむら咲むら闘牛場

 【読谷】台風の影響で2週間順延となった第20回読谷まつり闘牛大会(主催・読谷村闘牛連合会、読谷村まつり実行委員会、共催・琉球新報社)が5日、読谷村のむら咲むら闘牛場で行われた。昨年の読谷まつり闘牛大会で初優勝した伊良皆圧送魁皇が2連覇を達成できるか注目を集めたシーの一番は、伊良皆圧送魁皇が古堅モータース美龍を20分12秒にも及ぶ激闘の末に競り勝ち、2連覇の偉業を達成した。

 この日は快晴と絶好の闘牛日和に恵まれ、地元の闘牛ファンをはじめ県外からの観光客や外国客ら大勢の観客が集まり、場内は足の踏み場もないほどにぎわった。

 シーの一番は、伊良皆圧送魁皇の2連覇を阻止しようと、挑戦牛に格上の元軽量級全島一牛古堅モータース美龍が登場。序盤は、古堅モータース美龍が得意の掛け技で地力を発揮し有利な展開となった。

 しかし、対戦時間が15分を過ぎたあたりから、古堅モータース美龍のスタミナ切れが目立ちはじめ、脇腹が大きく揺れて舌出しが続いた。それまで守勢に回っていた伊良皆圧送魁皇は、古堅モータース美龍の疲れを察して反撃に転じ、古堅モータース美龍が敗走したため、軍配は伊良皆圧送魁皇に上がった。

 その他には、はるあトガイーの活躍が光った。

 【優勝】伊良皆圧送魁皇

 【三賞】なし

(平川康宏通信員)