邁進龍が新王者 秋の全島闘牛に4千人


この記事を書いた人 志良堂 仁
秋の全島闘牛大会で、全島一の最強牛を決めるシーの一番の熱戦。左は優勝した邁進龍=12日午後、うるま市石川多目的ドーム

 【うるま】沖縄県内の最強牛を決める第108回秋の全島闘牛大会(主催・県闘牛組合連合会、共催・琉球新報社)が12日、うるま市石川多目的ドームで開かれた。封切戦から、一番の見どころとなる全島一決定戦(シーの一番)まで13組の白熱した取り組みに、客席を埋め尽くした観客4千人(主催者発表)の大歓声が湧き起こった。

 全島一決定戦は、どちらも元徳之島全島一に輝いた天龍対邁進龍の期待の一戦。ぶつかり合いが続く一進一退攻防の中、天龍が邁進龍に背を向けた一瞬の隙に、邁進龍が相手の腹部めがけて突進し、新王者に輝いた。

 一方、中量級(970キロ以下)は、夏の全島闘牛で中量級王者となった古堅モータース☆黄龍に、戦将龍神丸が挑戦。黄龍の巧みな角使いが奏功し、初防衛を遂げた。軽量級(850キロ以下)は、ベテラン牛の新与那国湧爆弾が琉神一輝に挑んだが、琉神一輝が圧倒的な勝利を収め、3度目の防衛に成功した。【琉球新報電子版】