【浦添】世界ボクシング評議会(WBC)フライ級タイトルを初防衛した比嘉大吾選手が4日午前、母校の沖縄県浦添市立仲西中学校(松田孝校長)を訪れた。体育館に集まった生徒882人を前に、比嘉選手はユーモアを交えながら「負けたり挫折したりすることが、その後の成功につながる」と生徒らを笑顔で激励した。
比嘉選手は、友人と遊ばずにトレーニングしたことなどを語り「何かを得るために別の何かを犠牲にしないといけない。つまずいたときはしっかり道を選んでほしい」と述べた。
生徒からは「どうやって強いメンタルがついたのか」との質問に、比嘉選手は「僕も隠れてお菓子を食べてしまうなど強くはない。でも最終的にやるのは自分なのでやらないといけない。弱くても、やるべきことをやっていればどんな世界でも通用する」と語った。
生徒を代表して3年の比嘉涼佑さんは「大吾選手の言葉は励みになる。私たちもいろんなことにチャレンジしたい」と感謝した。