空中ブランコに一般男性が挑戦 木下大サーカス沖縄公演


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団員が見守る中、空中ブランコに挑戦する仲里佳朗さん=4日

 「子どもたちに挑戦することの大切さを感じてもらいたかった」。豊見城市の豊崎タウン特設会場で開催中の木下大サーカス沖縄公演(琉球新報社主催)で4日、公募で選ばれた豊見城市の仲里佳朗さん(38)が空中ブランコを体験した。

 仲里さんは体育大卒業で普段、豊見城市民体育館で子どもたちに週2回体操を指導するなど身体能力は抜群。空中ブランコは初めてだが、約1時間の練習で本番に臨んだ。

 ゆっくりとはしごを登り、高さ13メートルの飛行台に到達。「会場の手拍子と団員の優しい声に背中を押された」という仲里さんはバーをつかんで空中に勢いよく飛び出した。伸ばした手は反対側のキャッチャーに届かず、ネットに転落した。失敗したものの観客からは温かい拍手が送られた。

 仲里さんは「悔いは残るが、これからも前向きに子どもたちの成長を応援したい」と笑顔を見せた。